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事務局
山口大学大学院医学系研究科
医学専攻 病理形態学講座
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Email:
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会長挨拶
第23回日本血管病理研究会
会長(当番世話人) 池田栄二
山口大学大学院医学系研究科 病理形態学講座
 
 日本血管病理研究会は、厚生省(現厚生労働省)班会議 病理分科会のメンバーが立ち上げた研究会であり、広く血管病理学全般を議論する場として重要な社会的役割を果たしています。研究会の前身である班会議 病理分科会の看板取り付けを行っていた私が、この度、当番世話人を仰せつかり、第23回日本血管病理研究会を山口県下関市において開催することとなりました。私、しばらく血管病理学の世界から離れ、血管生物学の基礎研究にどっぷりと浸かっておりましたが、多くの先生方により血管病理学の世界に引き戻して頂きました。そして今、血管病理学の大切さを再認識するに至り、諸先生方には大変感謝しております。
 今回の研究会では、ご応募頂いた一般演題からなるセッションに加え、‘小血管病変と疾患’、‘症例検討(血管炎病理診断コンサルテーション症例より)’の2つのセッションを計画しております。‘小血管病変と疾患’では、様々な疾患の病態を規定する上流要因として、血液の運搬路にとどまらない微小循環系の果たす側面に焦点を当ててみたいと考えています。血管系とは関係がなさそうに見える難治性疾患の病態解析・病態診断へと、血管病理学の守備範囲が拡がる糸口となれば幸いです。また、‘症例検討(血管炎病理診断コンサルテーション症例より)’では、血管炎病理診断コンサルテーション体制に登録された症例の中から数例を提示し、皆さんと熱く議論を交わす場としたいと思います。難解ではありますが、新たな血管疾患ではといった示唆に富んだ症例も蓄積されています。若手の会員には、血管病理組織の診かたを体験し学ぶ絶好の機会になるはずです。今回の研究会が、血管病理学分野の新たな展開への一歩となれば幸いです。 河豚を含め新鮮な海の幸が揃う季節です。血管病理学の将来を見据え活発な議論とともに、山口の地を楽しんで頂きたくお願い申し上げます。
2018年11月吉日  
 
第23回日本血管病理研究会
会長(当番世話人) 池田栄二
山口大学大学院医学系研究科 病理形態学講座
 この度、第23回日本血管病理研究会を山口県下関市において開催させて頂きます。
 血管系は、酸素・栄養分を末梢組織に運搬する経路として、我々ヒトをはじめとした多細胞生物の基本的生命活動を支えておりますが、運搬経路としてだけではなく、組織特異的な血管構造と機能を獲得することにより、細胞・組織・臓器が特異的機能を正常に果たすための礎となっています。従来の血管病理学は、運搬路としての機能を障害する病変を主たる解析対象としていますが、近年の生物学研究・基礎医学研究成果からは、様々な疾患の病態を規定する上流要因として、運搬路にとどまらない微小循環系の果たす機能に注目が集まっております。また、免疫異常などの全身性病態の標的としての血管系の側面も多く論じられています。このように疾患病態と多角的側面から関わる血管系の研究分野には、現在の医療では有用な治療法のない難治性疾患の根治に向けた糸口が姿を現す可能性が秘められているといえます。
 日本血管病理研究会は、血管炎の病理を解析対象として立ち上げられた会ですが、現在は、広く血管病理学全般を議論する場として重要な社会的役割を果たしています。今回の研究会では、従来の血管病理学は勿論のこと、血管生物学的研究成果と血管病理学の有機的な連合についても議論できたらと考えております。故細田泰弘先生の大学院生として病理学教室に入室し、本研究会の前身である班会議病理分科会の看板取り付けを行っていた私が、この度、世話人を仰せつかることになりました。本研究会および血管病理学の発展に向け、新しい風を吹き込むことができたら幸いです。
 本州の最西端に位置する山口県での開催となりますが、交通の便を考慮し、下関市の海峡メッセ下関を会場と致します。河豚を含め新鮮な海の幸が揃う季節です。多くの方々にご参加頂き、血管病理学の将来を見据え活発な議論とともに、山口の地を楽しんで頂きたくお願い申し上げます。
2018年1月吉日 
 
第23回日本血管病理研究会事務局 〔〒755-8505 山口県宇部市南小串1-1-1 山口大学大学院医学系研究科病理形態学講座内 (0836-22-2220)〕